オフィシャルブログ

五十肩

 

岩川です

肩関節の痛みでご来院いただきました50代半ば

女性の患者様です

 

M様 掲載許可をいただきありがとうございます

 

関節炎の一種なのですが、通称「四十肩」「五十肩」

と呼ばれ年齢を重ねると肩関節の動きが悪くなる

ことにより起こり強い痛みを伴います

青丸で囲んだ「腱板」と呼ばれる筋肉が骨に付く

ところに炎症を起こして「関節包」と呼ばれる

肩関節全体を包む繊維膜全体にまで痛みが広がって

しまいます

 

M様は痛みが始まって2ヶ月で今回で2回目の

施術になります

初回では前後、横に45°以上動かすと痛みが

出ており、それ以上は痛くて動かせる状態では

無かったです

 

 

急性期で炎症が強い状態なのですが、動かせない

ことにより首、背中の筋肉がこわばってしまい

「肩こり」も起こってしまうので、痛みが重なって

しまい非常に辛い状態が続きます

 

炎症を起こしているところは冷やさない

といけないのですが、周辺部は「凝り」の

状態で温めたり、マッサージすることにより

緩和します

 

しかし、気を付けないといけないのが

「五十肩」は長年の「使い痛み」から

くるものなので同じ筋肉でも場所により

伸縮する動きが違う状態になっています

 

お風呂に入った直後は全体が温まり筋肉が緩和して

楽になるのですが冷えて落ち着いてきた時に

収縮差が出てより痛みが増す事があります

 

施術を行うときも気をつける事が

「温めかた」と「場所」です

 

「関節包」(関節を包む膜)にも炎症を起こして

いますので鍼施術時も関節内へは刺鍼せず

関節の外、筋肉の付け根部分の腱へ刺鍼して

 

「まずは外側から動きを良くして、炎症を起こ

している関節内の腱の動きを少しずつ動かして

血流を良くして治癒力を上げる」

 

という施術になります

非常に地味で時間がかかります

 

「四十肩」「五十肩」というものが医学的に

・はっきりした原因がわかっていない

状況です

 

経験上わかるのは他の関節の動きも

同時に悪くなっていますので、痛みは肩に出て

いますが、施術アプローチとしては

股関節、仙腸関節、腰部への整体施術

を合わせて行うことにより、身体のバランス

がとれて歪みの負担が肩に集中する事が軽減

されるので痛みの緩和、治癒の時間が早くなります

 

個人差が非常にあり3ヶ月で治った方も

いれば1年以上の方もおられます

 

ご紹介によりご来院され、遠方から月1回の施術ですが

今回のご来院時には

「何をしていても痛い」

という状態は治っており可動時の痛みになっていました

治るのが早い方では無いかと思います

次の施術からは運動療法もできそうですので治癒する時間

も早くなると思います

この段階に来ると一安心です

 

最後までお読み頂きありがとうございます